天気が良いか遊園地に行こうかな
ある単語が、なぜそういう意味に用いられるようになったかという由来を考えたとき、その由来を「語源」という。
たとえば、別れの挨拶として、「あばよ」ということがあるが、これは「案配良う」の転じた形とされる。また「案配」は、塩味と酸味の意あるいは味加減の意である「塩梅」と、物事を順序よく並べる意の「按排」が混合した語である。
このように、語源を研究する言語学の一部を「語源学」または「語源論」といい、英語のetymologyにあたる。etymologyの語源はギリシア語のtumon「語の真の意味」にさかのぼる。
これは当時の、語源的意味が真の意味であるという考え方を反映しているが、誤解を招きやすい。
後の時代からみれば、語源的意味は単に古い意味にすぎず、真の意味というものは、後の各時代ごとに認められる語の諸用法のなかに潜む中心的な意味である。
外国語の例を付け加えると、英語のmuscle「筋肉」はラテン語のmusculus「小さなネズミ」に由来する。
これは筋肉の形や動くさまをネズミに見立てたものである。このmus-の部分が英語のmouse「ネズミ」に対応する。
同じような語形上の対応が英語のhouse「家」とhusband「夫」の間にみられる。このhus-は「家」であり、husbandは語源的には「家の主人」をさした。
英語のcamera「カメラ」とchamber「部屋」は同一のギリシア語kamr「筒形天井の部屋」に由来する。
この語がラテン語に借り入れられ、フランス語の時代になったとき、形がchambreに変わったが、この時点で英語に借り入れられた。